農業用ハウスフィルム
サイズの測り方ガイド
屋根用・サイド巻き上げ用・スソ用・妻面の正確な採寸方法
ハウス各部位の名称と位置
各フィルムが使われる場所を確認しましょう。番号をクリックすると詳細に移動します。
屋根用フィルム
ハウス上部のアーチ全体を覆うメインフィルム
サイドの留め位置(ビニペットレールの位置)を起点に、アーチに沿って反対側の留め位置まで巻尺で測り、片側30cmの余裕を加えます。
📐 測定手順
屋根フィルムを固定するビニペットレールの位置を左右それぞれ確認します。ここが屋根フィルムの幅を測る起点になります。
柔らかい巻尺またはロープを片側のサイド留め位置に当て、そのままアーチに沿わせて頂点を通り、反対側のサイド留め位置まで測ります。この長さが屋根フィルムの幅の基準になります。
妻面の外側から外側までのハウスの長さを測ります。これが屋根フィルムの長さの基準になります。
実測したアーチ長さに、左右それぞれ30cmの余裕分を加えます。この余裕は、ビニペットレールに挟み込んでフィルムを固定するための部分です。
📊 サイズの求め方
フィルムの幅 = アーチ曲線の実測長さ(留め位置〜留め位置) + 30cm(左)+ 30cm(右) ※ アーチ形状は様々なため、必ずテープで実測してください。計算式は使いません。 フィルムの長さ = ハウスの長さ(L) ÷ 枚数 + 両端の重ね代(各20〜30cm) ※ 大型ハウスでは1枚を15〜20m以内に分割して注文します(下記参照)🏗️ 大型ハウスの分割張り(ビニペットレール工法)
屋根フィルムは幅が広く長尺になるほど非常に重くなるため、大型ハウスでは1枚のフィルムを15〜20m単位に分割して張るのが一般的です。
- 分割位置にはあらかじめビニペットレール(押さえレール)を横方向に施工しておきます。
- 各フィルムの端をビニペットレールに差し込んで固定し、継ぎ目を重ねることで雨水の侵入を防ぎます。
- 注文時はフィルム1枚分の長さ(15〜20m)と、必要枚数を伝えてください。
- アーチ曲線は必ずテープで実測してください。半円・楕円・多段アーチなど形状はさまざまで、計算値とは大きく異なる場合があります。
- 余裕分(片側30cm)は、ビニペットレールに差し込んでフィルムを固定する部分です。
- 既存フィルムが残っている場合は、そのフィルムの幅をそのまま測るのが最も確実です。
- 複数棟ある場合は棟ごとに実測してください。アーチ形状が微妙に異なることがあります。
サイド巻き上げ用フィルム
ハウス側面の換気・開閉に使うフィルム
📐 測定手順
巻き上げパイプ(または地面)から軒パイプ(屋根との境目)までの高さを垂直に測ります。これがサイドフィルムの幅の基準です。
側面に沿って、ハウスの端から端までの長さを測ります。これがサイドフィルムの長さの基準です。
屋根フィルムとの重なり(上部)、および巻き込みや固定のための余裕(下部)を加えます。
📊 計算式
フィルムの幅 = 巻き上げ高さ(H) + 上部重ね代(15〜20cm) + 下部余裕(10〜20cm) ※ 目安:H + 約30〜40cm フィルムの長さ = ハウスの長さ(L) + 両端余裕分(各30〜50cm) ※ 左右両側のサイドで2本必要な場合があります📏 標準フィルム幅(既製品サイズ)
サイド巻き上げ用フィルムの幅は、以下の3種類から選ぶのが一般的です。
| フィルム幅 | 適した巻き上げ高さの目安 |
|---|---|
| 135 cm | 巻き上げ高さ約95〜110cm のハウス向け |
| 150 cm | 巻き上げ高さ約110〜125cm のハウス向け |
| 185 cm | 巻き上げ高さ約145〜160cm の大型ハウス向け |
※ 実際の巻き上げ高さを測り、上記目安を参考に最も近いサイズを選択してください。
- 左右のサイドフィルムは同じサイズになることがほとんどですが、両側とも必ず測定しましょう。
- 巻き上げ機(電動・手動)の種類によって下部の処理が異なります。施工業者に確認してください。
- 防虫ネットと組み合わせる場合は、ネットの高さとの兼ね合いに注意してください。
スソ用フィルム
ハウスの裾(地面際)に固定するフィルム
📐 測定手順
地面からサイドフィルムの下端(または固定位置)までの高さを測ります。一般的に40〜50cmです。
スソフィルムを地中に埋め込む場合の深さを確認します。一般的に20〜30cmです。砂袋やビニペットレールで固定する場合は埋め込み不要なこともあります。
スソフィルムが必要な面(左右両サイドと妻面)の長さをそれぞれ測ります。
📊 計算式
フィルムの幅 = 立ち上がり高さ(40〜50cm) + 埋め込み深さ(20〜30cm) ※ 目安:幅は合計60〜80cmが一般的 フィルムの長さ = 設置面の長さ(L) + 両端余裕分(各20〜30cm) ※ 左右サイド・妻面それぞれ別に計算してください- スソフィルムは左右サイド用と妻面用が別々になる場合があります。それぞれ長さを確認しましょう。
- 固定方法(土中埋め込み・砂袋・スソパッカー)によって必要な幅が変わります。
- 防風や防虫を目的とする場合は、サイドフィルムとしっかり重なるよう余裕を多めに取ってください。
妻面用フィルム
ハウスの両端(前・後ろ)を塞ぐフィルム
📐 測定手順
地面レベルで、外側の支柱から外側の支柱まで(外寸)の幅を測ります。外寸で採寸することで、取り付け時の余裕が確保できます。
地面から棟(最高点)までの高さを測ります。
妻面フィルムとサイド巻き上げフィルムの隙間をなくすため、妻面フィルムは妻面の端(コーナー)からサイド側に1〜2スパン分(約60〜150cm)折り込んで、アーチパイプに留めます。このスパン数をあらかじめ決めておきます。
出入り口(引き戸)や換気窓がある場合は、幅・高さ・位置を記録しておくと、フィルム加工の際に役立ちます。
妻面はハウスの前後で2面あります。形が同じであれば同サイズを2枚注文します。
📊 サイズの求め方
フィルムの幅 = 妻面の外幅(W) + サイド折り込み(片側 約60〜150cm)× 両側 + 余裕分(各20〜30cm) 例)W=6m・折り込み1スパン50cm×両側・余裕20cm×両側 → 幅 = 6.0 + 0.50×2 + 0.20×2 = 7.4m → 8m(1m単位に切り上げ) フィルムの高さ = 総高さ(H) + 上下余裕分(各20〜30cm) ※ 長さ方向の加工は 1m単位 になります。計算値を1m単位で切り上げてください。 注文長さ = 1枚あたりの長さ × 2枚分(前妻・後妻)をまとめて注文 例)上記の場合 → 8m × 2枚 = 長さ16mで注文 ※ 備考欄に「8m 2枚で加工」と記入してください。- サイド折り込みが大切:妻面フィルムをサイド側に1〜2スパン分折り込んでアーチパイプに留めることで、サイド巻き上げフィルムとの隙間がなくなり、防風・防虫効果が高まります。
- スパン幅(アーチパイプの間隔)は一般的に45cm または 50cm が標準です。事前に実測して確認しておきましょう。
- 出入り口がある場合、扉の開き方(引き戸・開き戸)に合わせてフィルムのカット位置を確認しましょう。
- 前妻と後妻で形状が異なる場合(片側にのみ出入り口がある等)は、必ず個別に測定しましょう。
採寸チェックリスト
注文前に下記をすべて確認しましょう。
| フィルムの種類 | 幅に必要な測定値 | 長さに必要な測定値 | 必要枚数 |
|---|---|---|---|
| ① 屋根用 | アーチ曲線の長さ(実測推奨) | ハウスの長さ | 1〜2枚 |
| ② サイド巻き上げ用 | 巻き上げ高さ | ハウスの長さ | 左右 各1枚 |
| ③ スソ用 | 立ち上がり+埋め込み | 各面の長さ | 面数分 |
| ④ 妻面用 | 妻面の幅 | 妻面の総高さ | 前後 各1枚 |
※ すべての数値に余裕分(マージン)を加えてご注文ください。不明な点はお気軽にご相談ください。









